疣取地蔵

昔室町時代の頃、今の山国町大曲の地に信心深い一人暮らしの手の甲にたくさんのイボのあるおばあさんが住んでいました。

ある秋の夕暮れ、通りすがりのお坊さんが一夜の宿をお願いしました。 おばあさんは快く優しく招き入れました。

翌朝のこと昨夜のお坊さんは英彦山に向けて出発しました。そのあとに石に刻んだ 手水鉢側に、「 心の優しいおばあさん。イボ取りの水を進ぜよう、この鉢の水を用いよ」と

紙に達筆で書かれてありました。早速おばあさんは手水鉢の水で手を洗いました。すると不思議なことにおばあさんのイボが跡形もなく消えてしまいました 。

この出来事は人の口から口へと伝わりました。 

大曲の人々は、 手水鉢に不思議な神水をくれたお坊さんこそ、困ってる人を救う地蔵菩薩に違いない。と噂し、おばあさんの家のそばに堂を建て、菩薩像を安置しその傍らにかの手水鉢を置き、おばあさんはその世話をしながら 報恩感謝の暮らしをしました。

以上が大曲の人々の口伝により残された疣取地蔵の縁起であります。

以来、耶馬渓近郷から疣取地蔵として霊験あらかたであると親しまれておりましたが、昭和57年道路改修の時、ほど遠くない現在地に移動しました。なお本地蔵は耶馬溪中、数少ない疣取地蔵であり、この地一帯の字名を「地蔵堂」と呼んでいます。


疣取地蔵
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この地に伝わる物語
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