もうペンドラは時代遅れなのか?(卓球の話)

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ペンドラとは、ペンホルダードライブ型のことである

(卓球を知らない人はなんのこっちゃって感じですね)

私が卓球を始めた訳

かつて私が住んでいるこの町は「卓球の町」と呼ばれていました。

あの、天才卓球少女として活躍していた福原愛選手をインターハイ決勝で破った

宇土弘恵選手のお父さんの産まれ故郷です。

そして、私の中学の部活の指導者は、その宇土弘恵選手のお父さん

宇土省三先生でした。

当時はJリーグが出来た時で、サッカーが大人気でした。

でも残念ながら私の小学校はサッカーが出来る人数がいなかったんです。

野球も無理でした。

なので卓球を選ぶのは必然的な事だったのです。

しかも偉大なる指導者がいる環境

まさに卓球の町なのです。



昔はみんなペンだった

昔といっても今から20年くらい前ですが

ペンを使ってる人が多かったです。

私の先生もペンだったのでなんとなくペンにしたような気がします。

(あの時シェークを選んでいたら良かった・・)

ペンを選ぶ最大のメリット

ペンを選ぶ最大のメリットはまさにこれです。

ラバーが1枚

当時私が使っていたラバーは1枚2,800円でした。

シェークなら2枚必要なので半額で済みます。

1ヶ月もったら長く使ったなあと思うくらいなので

ラバーは頻繁に変える必要があります。

(今のラバーは長持ちします。値段は当時の3倍くらいになりましたが)

とにかく、ペンはシェークに比べ金銭的負担が少なかったのです。

(まだありますよ。ドライブの威力が出るとか、サーブがしやすいとか)

みんなが憧れた 金 擇洙  昔はペンが強かった

昔はペンでもシェークに勝てました。

シェークの選手を豪快なドライブで倒す金 擇洙選手にみんな憧れを抱いてました。

金 擇洙(キム・テクス、Kim Taek-soo、1970年5月20日 – )は、大韓民国の元卓球選手。1998年アジア競技大会男子シングルス金メダリスト。既婚。

1990年代の韓国卓球チームを劉南奎とともに牽引した。1998年アジア競技大会では当時全盛期であった孔令輝劉国梁を破って優勝した。また2001年の第46回世界卓球選手権の団体準決勝の中国戦ではラストで劉国正と死闘を演じた。2004年のアテネオリンピックではコーチとして参加。柳承敏のベンチコーチに入り、男子シングルスの決勝で優勝を決めると、柳を抱きかかえて喜びを表した。また、王皓の裏面をストレートに返せないと言う弱点を見抜くなど高いコーチング能力を持っていた。

日本や韓国で伝統の日本式ペンホルダー裏ソフトラバーを貼ったドライブ型の選手。最速で時速120kmを超えるフォアハンドドライブの威力は世界一とも言われた。バックハンドもプッシュだけでなく、ドライブやスマッシュを多用するなど攻撃的だった。また、ペンホルダーの選手にしては、ロビングやフィッシュなどで中陣から後陣でしのぐプレーが多く、ラリーとなる試合もしばしば見られることがあった。

(Wikipedia)

時速120㎞でぶっぱなすドライブはまさに超速です。

卓球台の長さは2.74メートルです。3メートルない距離から

120㎞のボールが飛んでくるんです。

その強力なフォアハンドに完全に魅了されていました。

日本にもいる世界で活躍したペンドラ達

荻村 伊智朗(おぎむら いちろう、1932年6月25日 – 1994年12月4日)は日本の元卓球選手、指導者。現役時代は日本代表として世界卓球選手権で12個の金メダルを獲得し、日本卓球界の黄金期を代表する選手として活躍した。引退後は第3代国際卓球連盟会長、元日本卓球協会副会長[1]日本オリンピック委員会国際委員長等を務めて卓球の普及に尽力し、また、いわゆる「ピンポン外交」の立役者の一人として世界のスポーツ界に大きな貢献を果たした。1994年12月4日死去。没後業績を称えて現在のITTFワールドツアーの一つ、ジャパンオープン卓球選手権大会が、荻村杯国際卓球選手権大会に改称された。また1997年には世界卓球殿堂入りを果たした[2]

(Wikipedia)

 

小野 誠治(おの せいじ)

強靭に鍛えられた肉体から放たれる、「カミソリスマッシュ」と称された超高速のフォアハンドスマッシュ、それに劣らぬ鋭い切れ味のフォアハンドドライブ、変化が非常に判り辛い上に猛烈に切れたバックハンドサービス、鉄壁のブロックを武器に、世界で活躍した。

(Wikipedia)

日本の黄金時代を築いた人たちです。

そう!まさに日本の卓球は日本式ペンのDNAを受け継いでいるのです!

しかしその偉大なる日本式ペンが不利になる出来事が卓球界に起こったのです。

日本式ペンが勝てなくなった3つの理由

ボールの大きさが変わった

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38mの大きさだったボールが40mに大きくなりました。

これがどう影響したかというと

ラリーが続くようになったのです。卓球をもっと楽しく見てもらおうと

今まで5球以内で点が取れていたのに、10球くらい続くようになってしまったのです。

ペンドラは一撃必殺

短期決着

これが命だったのに、一撃で決まらなくなってしまったのです。

ペンはどうしてもバックハンドが弱点になります。

なのでフォアハンド主体になるのですが、打っても打っても

決まらずにボールが返ってくるので、体力の消費が激しいです。

基本オールフォアなので、バックハンドが得意なシェークには

振り回されてしまうのです。

チキータの存在

私の時代にはこんな技はありませんでした。

現役を引退して、しばらく卓球から遠ざかっていたのですが

復帰したときに初めてチキータという技術の事を知りました

チキータ – 卓球の打法のひとつ。 チェコのピーター・コルベルが生み出した、手首の反動を利用した横回転のバックフリック。 ボールがチキータバナナのように曲がることから、このように呼ばれる。

このチキータのせいで、圧倒的にペンが不利になりました。

シェークにしか出来ませんから(頑張ればペンでもなんとかできます)

何をしてもチキータでやられてしまいます。ペンは先手をとらないと勝てません。

でもほぼこのチキータのせいで先手を取られてしまうので

どうしても後手に回ってしまうのです。

ペンを使う人がいなくなった

ペンで卓球を始める人はもういないでしょう。

中国式ペン(両面で打てる)で始める人はいるかもしれません。

中国式の代名詞の許昕(XU Xin)選手も今世界で活躍してます。

でも日本式ペンはもう絶滅の危機です。

なので日本式ペンで頑張ろうとしても、指導者がいないのです。

周りはみんなシェーク

技術を学んだり、盗んだりする機会が減ってしまった事で

時代についていく事が出来なくなってしまったのです。

ペンドラについて熱く語ってる男がいた

Xiaという人物をご存知ですか?

【Xia論法】卓球極意まるかじり【WRM】 - Xia論法
卓球上級者の持っている感覚や視点の言語化に取り組んでいます。WRM蘇我店の店長です。

最初にXia(たぶんシャーと読む)知ってる?と言われた時は

そんな海外の選手いたっけ?と思いました。

まさかXiaが あの下川裕平 とは思ってもいませんでした。

この下川とは、昔一緒に練習してました。

(当時の呼び方で下川と呼ばせて頂きます)

当時はまだ僕の方が強かったはず??きっと

そんな下川が今ペンの人の為にYouTubeや本をだして

ペンで勝つ方法を紹介しています。

凄いなーと思ってはいるのですが

何故にXia?シャーですよ?

それが気になりすぎてしまう私は

なかなか彼の卓球講座が頭に入ってきませんでした。

でもこんなペン絶滅時代に頑張っている下川を見て

私もこれからもペンドラとして頑張っていく決意をしました。

せっかくなので宣伝しておきます。

下川が書いた本がこちらです

今こそペンで立ち向かうのがカッコイイ!

まとめになりますが、このシェーク主流の時代だからこそ

ペンで戦うのがカッコイイと思ってます。

圧倒的に不利なのはわかってますが、

その逆境の中をいかに乗り越えるかが楽しみでもあります。

時代遅れになったペンドラですが

サムライになったつもりで

シェーク主流の卓球界に切り込んでいこうと思います。