田舎とは?
田舎は、都市、都会、都などの対義語となる概念。 本項では田舎や田園、鄙や郷と呼ばれるものについて解説する。学術や政策においては、村落、農村地域、農山漁村地域、多自然居住地域などの表現が用いられることが多い。これらの表現は、価値の置き方により使い分けられる。ウィキペディア
ようは都会と正反対ということです。
約半分の人が田舎に住みたいと言っています。きっと皆さんストレスでいっぱいなんでしょう!
高い家賃、通勤ラッシュ、治安の悪さ、流行に過敏反応、色んなストレスや問題を抱えていると思います。そうした中で、田舎でのんびり暮らしたいと思ってる人が多いのでしょう。
都会に住んでいたら田舎に住みたくなり、田舎に住んでいたら都会に住みたくなるんです。
だからどっちも体験して自分に向いていると思った方に住むべきだと思います。
そのどちらにもメリットとデメリットがあるのですから。
でも実際にお金もかかるし、仕事もあるし、どちらも体験する事は無理な人もいます。
そんな人の為に田舎暮らしについて紹介したいと思います。
あなたが思っている田舎暮らしとの違いを見つけてみて下さい。
理想①田舎でのんびり暮らしたい
大自然の中で、静かにのんびり暮らしたい!田舎に住むイメージでこれを持っている人は多と思います。
そんなあなたの田舎のイメージはこんな感じではありませんか?田舎なら美味しい空気を吸って健康な生活を送る事が出来ます。これは間違いありません。
こんな理想を抱いてる方は、まずあなたにとってのんびりがどういう事かを考えるのがベストだと思います。ゆったりとくつろぐことがのんびりと捉えているならば、田舎暮らしは難しいと思います。朝起きて、自然の中を歩き、美味しい空気を吸って、夜は満天の星空を見る。物音ひとつしない静寂の中で、静かに流れる時を楽しむ。
きっと都会に住んでいる人から羨ましがられるでしょう。なんて素敵な生活なんだと。
ハッキリ言います。そんな生活3日で飽きますから!
都会では、飽きたら次に面白い事が用意されています。でも田舎は用意されてはいないのです。
ゆったりとくつろぐことがきっと苦痛に感じてしまうでしょう。
田舎でいうのんびりとは自分のペースという事です。自分のペースを見つける事が出来るのが田舎の良さであり、自分のペースを見つけることが出来なければ田舎暮らしは大変だと思います。
理想②田舎で自給自足の生活をしたい
自給自足(じきゅうじそく)とは、自らの生活に必要な物資を自らの生産によって手に入れる生活のあり方。
自給自足 – Wikipedia
俺は誰にも頼らず自分の力だけで生きて行くんだー
なんて思ってはないですよね?
自給自足なんて、まず無理ですから!自分で作った野菜を食べる事くらいは出来ます。
でもそれは家庭菜園でも十分できますよ。田舎なら自給自足の生活が出来ると思ったら大間違いです。どこまでの自給自足のレベルを考えているかによって生活の仕方が大きくかわりますが、あなたが想像している自給自足の生活は現実には不可能なのです。
自給自足にはお金がかかる
自給自足の生活にはお金がかかります。
自給自足の生活で、運よく畑や田んぼを借りる事が出来たとします。鍬1本で畑を耕せればいいのですが、これも無理です。筋トレの為だと目的がある人は出来ると思いますが、普通の人は2日目からは手が豆だらけになり筋肉痛で動けなくなります。やっぱり最低限の農機具は必要になります。それなりに農業をしようとすると安くても数百万は必要となります。他にも言い出したらきりがありません。土地代、居住費、光熱費などももちろん払わなければいけません。
自給自足には免許が必要
車の免許は持っていますか?都会では交通機関が発展していて、免許や車を持っていない人は多いのではないでしょうか?田舎では車がないと生きていけません。何度も言いますが、全てを自給自足で生きようなんて考えは捨てて下さいね。畑で野菜を作って自分だけが食べていけばいいという訳にはいきません、自給自足者にも税金を払わなければならないからです。作った野菜を売ってお金を稼ぐことが必要になります。一輪車で売りにいきますか?市場は車で1時間以上かかるところがほとんどです。車は必ず必要になります。免許はあるけどオートマ限定だとこれも少し厳しいです。今はオートマの軽トラもありますが、基本はミッション者がまだ主流なので、マニュアルの免許は持っていた方がいいと思います。
理想③田舎で子育てをしたい
私も現在田舎で子育てをしています。この地域で18年ぶりの子供です。
この時点で問題点をいくつ見つける事が出来ますか?
10個以上見つける事が出来た人は、しっかりと理解出来ています。田舎で子育て出来ます。
3個以下の人は、田舎での子育ての現状をしっかりと理解していく必要があります。
田舎で子育てのデメリット
病院までが遠い
近くの小児科(病院)は車で30分以上かかります。もし急病や怪我などをした場合、命に係わる問題です。かかりつけの病院以外にも、近くの病院のリストを3つは持っていた方が安心です。この問題が田舎での子育ての一番のデメリットだと思います。救命処置の講習を保護者がしっかりと学んでおく必要があります。
同世代の子供が少ない
少子高齢化の影響で、田舎は特に子供の数が少ないです。私の子供も同じ地域に同級生がいません。でも今は町の方の保育園に預けているので、3人の同級生が出来ました。やはり子供が少ないので、市の取組みも高齢者に対するものに重点をおいています。なので子供が増える事は今後も考えにくいと思います。
遊び場が少ない
子供が少ないので、子供が遊ぶところは少ないです。その代わりに川で遊んだり、山で遊んだりする事が出来ます。田舎の子供は、おじいちゃん、親、近所の人から自然と遊び方を学んでいきます。少し危険が伴いますが、思いきって遊ばせる事で、経験を持たせる事が出来ます。
給料面において生活はきつくなる
田舎は基本最低賃金です。しかも仕事は多くありません。なので仕事の選択肢は少なくなりますのでやりたい仕事はできない可能性の方が高いです。田舎だとガソリン代もかかります。子供を育てるのにはお金がかかります。でも食材などはただでもらう事も出来ますので、日頃のコミュニケーションが大切です。
子供の習い事が限られる
学校も統合されているので、車での送り迎えも必要になりますが、児童数も少ないので出来る事は限られています。学ぶ環境は悪くはないのですが、塾など基本無いと思った方がいいです。またスポーツなどの習い事も限られます。野球、サッカーなどの人数の多い団体種目は難しいかと思います。ちなみに私の町では、卓球、伝統芸能などの習い事に参加している方が多いです。
田舎で子育てのメリット
自然の中でたくましく育つ
田舎の子育てでは自然と触れ合う機会が多くあります。自然の中で食べる事の出来る植物や木の実なども沢山あります。それらを知る事で、生き抜く力が身に付きます。遊び相手は自然です。
騒音を気にしなくても大丈夫
都会であれば、赤ちゃんの夜泣きや、子供が走り回る騒音などで悩む事があると思いますが、田舎では気にせずに暮らせます。基本一軒家がほとんどで、家が密集している訳でもないので騒音問題に悩む事はほぼありません。
子供の預け先には困らない
田舎では共働きの家庭の方が多いです。日本の問題として待機児童の問題がありますが、田舎では子供の預け先に困る事はまずありません。むしろどの園も募集しているくらいですので、共働きの家庭にとってはありがたいです。バスなどを出している園はなく送り迎えは必要になります。
田舎で子育てをするにはメリットもありますが、デメリットの方が多いです。子供は自分で生き方を選ぶ事が出来ませんので、親である私たちがきちんとした選択をしなければなりません。育った生活環境がその後の人生を決めてしまう事に繋がりますので、田舎を選択しようとしている人は、しっかりと考えて、子供の為になるように動いて欲しいと思います。
私の1日のスケジュール
参考までに私の1日のスケジュールを紹介します。
6時00分 起床 牛の餌やり、ピーマンの水やりと収穫
7時30分 朝食
8時00分 仕事へ(会社)
17時00分 帰宅 牛の餌やり、ピーマンの水やり
19時00分 夕食 家族団欒
22時00分 ブログ作成
0時00分 就寝
ちなみに休みの日の場合
ほぼ草刈り
基本365日休みなし!冬は少しだけ余裕があります。
私の場合は、牛飼いと田んぼと畑と会社員の兼業なので少し忙しいですが、
田舎の人のスケジュールはだいたいこんな感じです。
普通に都会で会社員をしている方がはるかに楽だと思います。田舎では賃金が少ないので、会社の給料だけで生活が出来る人はほんのわずかです。なので何かしらの収入源をいくつか持つ必要があります。自然は美しく素晴らしいものですが、生命力が半端なく、人の手を加えなければあっという間にジャングルです。
でも田舎の人は自分のペースで暮らしていますよ。雨が降ったら休もう!てね。
まとめ
理想と現実は違います。田舎暮らしを考えている人はしっかりと色んな情報を手に入れて分析をして下さい。田舎によっては、風習があったり、地区の決まりがあったり、いざ田舎に住んでみたらこんなはずではなかったと思う事が沢山出てきます。
私はブログで町の事を紹介しています。それはこの町に移住者を増やしたいからです。
でも、せっかく移住してくれた人が、田舎を嫌いにはなって欲しくないのです。なので田舎の理想と現実をしっかりと見極めた上で、後悔のない選択をして欲しいのです。
田舎での子育てに関しては、私の嫁がブログを始めましたので、そちらの方もご覧ください。